Arithmerは、数学で社会課題を解決する会社です。Arithmerという社名は、算術、数学という意味の “Arithmetic” から名付けました。

 

数学は物事の本質を捉える学問であると言われます。ガリレオは「世界は数学のことばで書かれている」、アインシュタインは「数学は、経験とは無関係な思考の産物なのに、なぜ物理的実在の対象物に、これほどうまく適合するのか?」と言いました。数学は簡潔にして美しく、世界を変える力を持っています。これまでの数学者、科学者、技術者達も、それを証明してきました。そして今、私達は現代数学を応用して様々な社会課題を解決するため、新しい高度AIシステムを導入しています。

 

この高度AIシステムは、単なる業務効率化や自動化だけにはとどまらず、継承が難しい高度な専門技術や、人間の手では実現不可能な技術の実装も可能です。その結果として、災害対策や交通事故防止などの安心安全な社会システムの実現、画期的な薬の開発など、人、社会、環境への貢献につながる応用技術を産み出しています。

 

数学はあらゆる科学技術の基礎となっています。特にその数学のもつ自由な世界感が、様々な現象の本質を記述する上でも、非常に強力なツールとなります。ビジネスにおいて、属人的な作業は将来大きなリスクとなりえますが、そのほとんどが数学的に計算可能な現象に還元され、計算機、AIで記述可能となるのです。

 

物事や現象の本質をとらえるには、観測データを解析する事から始まります。このステップが決定的に重要です。なぜなら、この解析結果によって、仮定するモデルも変わってきますし、最終結果も大きく左右する事になるからです。

 

そして、本質を表現しているであろう観測データは、様々な角度から観ることにより、多種多様な表現形をとって姿を表します。つまり、観測データとは、質とバランスが重要で、データ量が多ければよいというものではありません。本質を最もよく表現している属性を見極める必要があるのです。

 

例えば、人の動きは時間と空間のビッグデータとして表現することができます。それらの時空間データを高密度かつ高精度に取得することで、人の動きを限りなく正確に再現することができます。すなわち、AIによって人の動きを再現することも可能となります。

 

取得した時空間ビッグデータを詳細に解析することで、人の動きの奥底に潜む「暗黙知」を発見することも可能です。その暗黙知を学習し、パターン化・最適化することで、熟練者を凌ぐ能力をAIが発揮しています。

 

今、聡明な頭脳と精緻な目を持ったAIが、既存のビジネス体系に大きな革新をもたらす、新しい時代が到来しつつあります。AIが世界のビジネスインフラとなろうとしているのです。

 

ただ、このAIは正確でかつ効率的に長時間の作業を行うことはできますが、仕事全体の枠組みを自ら設定することはできません。AIは人が設定する枠の中で頭脳や手足となって動くのであり、その枠組みを設定するのはあくまでも人間の役割です。

 

湯川秀樹先生は、詩と科学を例にして、このように言われています

 

「詩と科学、遠いようで近い。近いようで遠い。どうして遠いと思うのか。

科学はきびしい先生のようだ。いいかげんな返事はできない。こみいった実験をたんねんにやらねばならぬ。むつかしい数学も勉強しなければならぬ。

詩はやさしいお母さんだ。どんな勝手なことをいっても、たいていは聞いて下さる。詩の世界にはどんな美しい花でもある。おいしい果物でもある。

しかし、何だか近いようにも思われる。どうしてだろうか。出発点が同じだからだ。どちらも自然を見ること聞くことからはじまる。薔薇の花の香をかぎ、その美しさをたたえる気持ちと、花の形状をしらべようとする気持の間には、大きな隔たりはない。

(中略)

いずれにしても、詩と科学とは同じ所から出発したばかりではなく、行きつく先も同じなのではなかろうか。

そしてそれが遠くはなれているように思われるのは、途中の道筋だけに目をつけるからではなかろうか。」

 

湯川秀樹 『詩と科学』 

 

数学、科学をいかに応用して、社会課題を解決するのか、そしてHope(希望)へとつなげるのか、それを考えるのが私たちの仕事です。

 

私たちは、詩と科学、ふたつの気持ちを忘れずに、現代数学を応用して、まだない新しい技術を創造してゆきます。

 

 

Arithmer株式会社

代表取締役社長兼CEO

大田 佳宏